[岸本葉子さん]家族中心の介護 大切に_ver2
[Yoko Kishimoto] Family-centered care is important_ver2

ヨミドクター
読売オンラインからのご依頼
『父の老いに寄り添う日々 ~家族で創る介護の形~』
エッセイスト・岸本葉子さんと兄弟の協力型介護の軌跡
「みんなで率直に限り、それぞれができる範囲で頑張っています」
エッセイストの岸本葉子さん(51)が、認知症の症状が見られ始めた父親(89)をきょうだいで協力しながら介護する日々。「お弁当を食べていない」という兄の一言から始まった家族の新たな旅を描いています。
できる範囲を分かち合い、支え合う家族の絆都内に住む岸本さんは父のために自宅近くにマンションを購入。当初は兄弟との相談不足から不安を抱えましたが、「率直に話そう」と決めて、3人の兄弟と姉の息子2人の計5人で介護の時間を負担する体制を整えました。
心の変化が気づく介護の姿
介護開始当初は悩みも多く、父の覚悟にいらだちを感じることも。 「寝る前にトイレへ話しかけても『今はいい』と言い、横になるとトイレへ起き出す」 「テレビの大音声」など、小さなストレスが重なっていきました。 認知症について学ぶことで理解が深まり、「心持ちが変わると、鏡に映ったように父も落ち着く」という気づきを得ています。
📌この記事から見えるもの
- 「食べない」などの細かい変化から始まる認知症のサイン
- きょうだいの間での率直なコミュニケーションの重要性
- 週末担当、平日担当など柔軟な役割分担の工夫
- 介護保険サービス(要介護度3、週2回デイサービス)を活用しながらも家族中心の介護を選択
💡読者が考えさせられるポイント
- 介護者自身の心持ちが変われば、介護される側も変わる
- 「できる範囲」を認めることの大切さ
- の老後への備え方
介護が始まって4年、老いについて深く考えるようになったという岸本さん。 シングルの自分の将来に向けて筋トレを始め、必要な情報をノートに書き記すなど、父からの学びを自らの人生に相談しています。
「父と過ごす時間は一時的に長くはない」—だからこそ大切にしたい、今この瞬間の物語です。
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