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05/16 (金) 19:05更新

[岸本葉子さん]家族中心の介護 大切に_ver2

[Yoko Kishimoto] Family-centered care is important_ver2
ヨミドクター
読売オンラインからのご依頼

『父の老いに寄り添う日々 ~家族で創る介護の形~』

エッセイスト・岸本葉子さんと兄弟の協力型介護の軌跡

「みんなで率直に限り、それぞれができる範囲で頑張っています」

エッセイストの岸本葉子さん(51)が、認知症の症状が見られ始めた父親(89)をきょうだいで協力しながら介護する日々。「お弁当を食べていない」という兄の一言から始まった家族の新たな旅を描いています。

できる範囲を分かち合い、支え合う家族の絆

都内に住む岸本さんは父のために自宅近くにマンションを購入。当初は兄弟との相談不足から不安を抱えましたが、「率直に話そう」と決めて、3人の兄弟と姉の息子2人の計5人で介護の時間を負担する体制を整えました。

心の変化が気づく介護の姿

介護開始当初は悩みも多く、父の覚悟にいらだちを感じることも。 「寝る前にトイレへ話しかけても『今はいい』と言い、横になるとトイレへ起き出す」 「テレビの大音声」など、小さなストレスが重なっていきました。 認知症について学ぶことで理解が深まり、「心持ちが変わると、鏡に映ったように父も落ち着く」という気づきを得ています。

📌この記事から見えるもの

  • 「食べない」などの細かい変化から始まる認知症のサイン
  • きょうだいの間での率直なコミュニケーションの重要性
  • 週末担当、平日担当など柔軟な役割分担の工夫
  • 介護保険サービス(要介護度3、週2回デイサービス)を活用しながらも家族中心の介護を選択


💡読者が考えさせられるポイント

  • 介護者自身の心持ちが変われば、介護される側も変わる
  • 「できる範囲」を認めることの大切さ
  • の老後への備え方

介護が始まって4年、老いについて深く考えるようになったという岸本さん。 シングルの自分の将来に向けて筋トレを始め、必要な情報をノートに書き記すなど​​、父からの学びを自らの人生に相談しています。

「父と過ごす時間は一時的に長くはない」—だからこそ大切にしたい、今この瞬間の物語です。


 〜もっと読みたい「ヨミドクター原文」〜

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20130421-OYTEW54027/

ヨミドクター = 文